今回はワンハンドシュートをいつから練習すればいいかについて解説します。
「子供がバスケを始めたけど、いつからワンハンドシュートを教えればいいのかわからない」
「ワンハンドシュートを試してみたけど、あきらめようかな」
そんな悩みを抱える人は是非読んでください。
先に結論を書いておくと、どんなに小さなプレーヤーでも今から練習すべきです。
その理由はこちら
■ワンハンドシュートに変える時期が必ずくる
■体の使い方を早い段階で習得できる
■シュート確率が高くなる
■プレーの幅が広がる
昔はワンハンドシュートは早くても小学校高学年からで、大体の人は筋力がつく中学生から取り入れていたと思います。
私の周りでも余程体格に恵まれたプレイヤーでないとワンハンドシュートを使っている小学生はいませんでした。
しかし、今では体の小さい小学校の低学年から、ワンハンドシュートを練習しているプレーヤーもたくさんいます。
ではなぜ昔はワンハンドシュートを練習する時期が遅かったのでしょうか。
昔はワンハンドシュートを教えるのが遅かった理由
個の能力の伸びよりチームに貢献するのが優先
昔のバスケ、特にミニバスにおいては、全員バスケが主流でした。そのため、個人個人の能力を伸ばすことも大切ですが、チームに貢献しみんなで試合に勝つのをより重視することが、一般的な考えであったと思います。
では、その考えだとなぜワンハンドシュートを学ぶのが遅くなるのかというと、体が小さなうちは筋力がなく、ワンハンドシュートを取り入れるとシュート範囲が狭まること、また、一時的にシュート確率も低くなることが原因だと思います。
そのため、筋力が少ないミニバスの時代にはシュート距離が伸びるツーハンドシュートが、多く取り入れられていました。
しかし、今のミニバスではゾーンディフェンスが禁止であったり、ヘルプディフェンスに制限(ミドルラインを境にヘルプサイドに片足がないといけない)があるなど、1on1の能力の向上など、個の能力を伸ばす風潮にある。
筋力が付く=ワンハンドでも遠くに飛ばせると指導者が思っていたから
私もずっと単純に力が付けばボールはより飛ばせると思っていました。
この考えはすべてが間違いではありません。
ボールを飛ばすのにはエネルギーが必要なので、より力が強くなれば遠くまで飛ばせるのは当たり前です。
では、実際中学校などに入り始めてワンハンドシュートを打った時、遠くまで飛びましたか?
私はなかなか遠くまで飛ばすことができず、苦労したのを覚えています。
体の使い方がわかっていないので、実際は力がついてもそんな簡単に飛ばすことは難しいのです。つまり、力も大切ですがそれ以上に体の使い方を覚えるほうがより重要なのです。
このように昔のプレーヤーがワンハンドシュートを学ぶのが遅かった理由は、チーム優先であったこと、指導者の知識不足が理由の一端であることがわかりました。
では、なぜワンハンドシュートを今からやるべきなのかについて、説明していきたいと思います。
ワンハンドシュートを今から練習するべきメリット
ワンハンドシュートを小さい時から練習していくメリットは4点あります。
- ワンハンドシュートに変える時期が必ずくること
- 色々な体の使い方を早い段階で習得できる
- ワンハンドシュートのほうがシュート確率が高くなる
- ブロックをよけながらのシュートなどプレー幅が広がる
それでは1つずつ見ていきましょう。
ワンハンドシュートに変える時期が必ず来る
これは絶対ではないですが、男子プレーヤーであれば大半のプレーヤーが、最近では女性でもワンハンドシュートを取り入れている人が多いです。
つまり、遅かれ早かれワンハンドシュートに変えるのであれば、早い段階で取り入れておいたほうが、単純に習得する時間が増えるため有利です。
体の使い方を早い段階で習得できる
年齢が低いほど、新しい動きを取り入れた時の脳への刺激が強く、また体の使い方を覚えるのも早いです。
そのためツーハンドシュートだけでなく、ワンハンドシュートを取り入れることによって、動きを通して、どうやればボールが遠くまで飛ばせるのかなどの、基礎的な体の使い方を早い段階で学ぶことができ、また習得も早いです。
シュート確率が高い
練習を始めた当初はシュート確率も下がり、シュートレンジ(範囲)も狭まります。
しかし、練習をすることによりワンハンドシュートはツーハンドシュートに比べシュート確率は高まります。
ツーハンドシュートは両手を使わなければならないため、力の加減を合わせる必要がありシュートがぶれやすいです。
また、必ず体の真ん中で打たなければならないため、動きの中で同じ動作を繰り返すのはとても難しいです。
しかし、ワンハンドシュートであれば片手だけの力加減でよく、力のバランスで軌道がずれてしまうことがなく、確率は高まります。
プレーの幅が広がる
最後のメリットはプレーの幅が広がることです。
ツーハンドシュートは必ず両手でボールをコントロールしなければならないので、ボールを動かせる幅が限定されてしまいます。
しかし、ワンハンドであればディフェンスの手をよけて、頭の上でセットすることも可能で、ツーハンドでは狙えないシュートチャンスが狙えるようになるなど、プレーの選択幅が広がります。
ワンハンドシュートを取り入れるときの注意点
- ボールは手のひらについても良い
- 最初から遠くまで飛ばそうとしない
- 年代に応じてシュートホームは変わってよい
簡単に注意点を紹介します。
ボールは手のひらについても良い
ワンハンドシュートはよく、ボールを手のひらにつけないようにしたほうが良いと言われます。
しかし、小さいうちや練習を始めたばかりの時は、手のひらにボールをのせるのはOKにしたほうがいいです。小さいうちは手も小さく指先だけで保持しようとすると、ボールが上手くおさまらずぶれの原因になります。
また、大切なのは最後の指の押し出しの感覚なので、手のひらを意識するよりは最後のフォロースルーを意識したほうが効果的です。
最初から遠くまで飛ばそうとしない
これはスラムダンクの桜木花道も通った道です。
とにかく最初は無理をしないこと、間違った体の使い方を覚えてしまいます。
まずは簡単に届く近いところから、小学生のリングで近くても届かない場合は、市販のリングで小学生用より小さくするなど、とにかく無理をしないで届く距離で練習をしたほうが良いです。
そして、シュートが入るようになってきたら、徐々にリングを高くしたり、距離を遠くするようにしたほうが体の使い方も覚えられ効果的です。
飛距離を伸ばしたい方は、こちらの記事をご参考ください。
年代に応じてシュートフォームは変わってよい
ワンハンドシュートは今からやるべきと書いてきましたが、シュートフォームについては年代によって変わってよいと考えています。
いくら今からやるといっても、小学生低学年のプレーヤーと高校生のプレーヤーが同じフォームでできるはずはありません。
小学校低学年でのワンハンドシュートは体全体を使うように投げてしまうのも仕方ないですし、高学年になればお腹あたりからのシュートに変わっていくプレーヤーもいます。
そして、中学校、高校に上がるにつれて、しっかりとしてワンハンドシュートのフォームを覚えていけばよいのです。
大切なのは今の自分がどのように体を使えば、どのくらいボールを正確に飛ばせるのかというのを体にしみこませることです。
正しいワンハンドシュートのフォームについては、別の記事にで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はワンハンドシュートは今から学ぶべきという理由を説明しました。
やはりバスケと言えばワンハンドシュート!
どんなに小さくても、初心者でもバスケをはじめたら、あこがれますよね。
ぜひ今から練習して、ライバルに差をつけましょう。
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