【やる気がない】子どものやる気を引き出す 監督、親ができること7選

トレーニング

子どもたちのことを思って教えているつもりなのに

・子どもたちからやる気を感じない

・最近同じミスばかり繰り返している

・プレーに積極性がなくなった

こんな悩みを抱えていませんか。

 

真面目で子ども思いの監督、親であればあるほど、やる気のないプレーや失敗に対し、厳しく指導してしまうケースが非常に多いです。

私自身も、小学生の長男に対し、厳しい指導をしていた時期があり、一時期は「バスケが嫌いになりそう」とまで言わせてしまいました。しかし、接し方や指導方針を変えることによって、今では、家でも自ら練習をするだけでなく、試合でものびのびしたプレーをするようになりました。

この記事では、子どものやる気を下げている指導の説明から、やる気を引き出す方法をまとめて解説します。

 この記事を読めば、「やる気を下げさせないためにやめるべきこと」、「やる気を引き出すためにやるべきこと」がわかります。また、やる気が高まることにより、子どもたちの自主性、積極性が高まり、より結果の出やすいチーム作りができるようになります。

 

私自身も直面した悩み、経験であり、子どものやる気が下がっている、やる気を引き出したいと悩んでいる人は最後まで読んでいってください。

子どもたち自身がやる気を出す方法は、「【悩み解決】やる気が出ない理由7選とやる気を出す方法8選」で紹介していますので、併せて読んでみてください。

子どものやる気を失わせないために、怒る、罰を与えるのをやめよう

「怒る、罰を与える」これをやめるだけで、子どもの失われたやる気を取り戻すことができます。

 

たとえば

  • 失敗した時に「なぜこんな簡単なこともできないんだ」
  • 繰り返し失敗した時に「何度言ったらわかるんだ、バカ」
  • 失敗をしたら「お前はもういい」と交代をさせる

このような指導をしてしまったことがないでしょうか。

 

怒る、罰を与えることは、短期的にやる気を出させることができますが、

  • 監督、親への信頼がなくなってしまう
  • 怒られることにストレスを感じ、バスケを嫌いになる
  • 怒られることに慣れてしまい、効果がなくなる

など、長期的にみるとやる気が下がってしまうことがわかっています。

自分が怒る、罰を与えるような指導をしている方はすぐにやめましょう。

それだけで子どもたちのやる気は高まります。

 

次になぜ怒る指導をしてしまうのか、どのような指導を目指すべきなのか解説します。

「やる気を引き出すためにできること7選」をすぐに見たい方はこちらをクリック

 

怒るなどの指導でやる気が高まると勘違いしている

褒めたり、怒ったりして、子どもたちを喜ばせたり、緊張感を高め、やる気を引き出そうとしている監督、親は多いです。しかし、その行動が子どもたちにどのような影響を与えているか、よくわからないで使っています。

褒めたり、怒ったりして、やる気を出させる手法は、外発的動機付けといわれています。

外発的動機付けとは

  • これができたら練習試合に出してやる(正の外発的動機付け)
  • パスミスしたら交代させる(負の外発的動機付け)

など、外からの働きかけによってやる気を出させる方法であり、特に、
「怒る」「失敗したら〇〇させる」などの動機付けを、負の外発的動機付けと呼びます。

 

外発的動機付けを使うことにより

  • 成功したら試合に出られるから頑張りたい
  • 失敗するのが怖いから真剣にやろう

と、子どもたちのやる気をすぐに引き出すことができるため、多くの指導者が少なからず使っています。

監督、親はすぐに効果が実感できることから、何度も多用してやる気を出させようとしてしまうのです。

しかし、外発的動機付けは、すぐにやる気を引き出せる半面、効果が長く続かず、長期的にはやる気が下がることがわかっています。

怒るなどの負の動機付けが、子どもたちのやる気を更に下げ続ける

特に、「失敗をしたら交代させる」などの負の外発的動機付けは、やる気を失わせるばかりでなく、怒られることが怖くなり、

  • 失敗を恐れるようになり消極的になる
  • 失敗する恐怖から更に失敗してしまう

などの負の連鎖を起こしてしまいます。

 

そのため、最初の内は怒ることで、子どもたちのやる気が上がり、効果を実感していたものが、同じように指導してもやる気が上がらないばかりか、逆に下がり続け、更にやる気を出させるために怒ってしまう。という負のループになってしまっているのです。

 

子どもたちのやる気を高めるには、内発的動機付けを意識しよう

長期的に、子どもたちのやる気を引き出すには、子どもたちがバスケを「楽しい」、「もっとやりたい」と思う、内発的動機付けが重要になってきます。

 

内発的動機付けとは

    • 楽しくてもっと練習したい
    • YouTubeでバスケ動画を見て学びたい
    • どうやったら強くなれるのか知りたい

など、子ども自身からやる気が湧き上がる方法であり、

  • 効果が長く続く
  • 集中力や質も高い
  • 自ら学び工夫する

などの特徴があります。

 

内発的動機付けは、我々監督や親が強制的に出すことができるものではありません。そのため、我々が監督や親ができることは、バスケが楽しいことをどれだけ伝えられるかが重要になってきます。

また、安心して子どもたちがバスケをできるように、監督や親との信頼関係も非常に重要でると言えます。

 

では、実際にどんな方法があるのか紹介していきたいと思います。

子どもたちのやる気を引き出す方法7選

1.信頼関係を作る

一番土台となるのが、子どもたちとの信頼関係を作ることです。

信頼関係の作り方は、

  • バスケ以外でも、普段からコミュニケーションをとる
  • 上手くできた時など、監督、親も一緒に喜ぶ

この2つをやるだけで、子どもたちとの距離はぐっと縮まります。

話しやすくてうまくできると自分のことのように喜んでくれたら、子どもたちはどんどん心を開いてくれます。

それに加えて、練習や試合での指導では、

    • 「そんなプレーだめだ」などと否定から入らない
    • 指導する時に命令しない
    • なぜそのプレーをしたのか、子どもたちの意見を聞く
    • そのうえで、監督、親の考えを伝える

この4点をやってください。すべてのプレーでやるのは難しいので、まずは要所要所で取り入れるようにしましょう。

 

ある研究では、

「〇〇がよくないから直した方がいいよ」

と同じ言葉で改善点を指摘しても、

    • 信頼関係がある人から言われた場合は、「自分の為を思って言ってくれている」
    • 信頼関係がない人から言われた場合は、「なんでこの人に言われなければいけないんだ」

と、言われた側の捉え方が違うことがわかっています。

伝えたいことを、子どもたちに受け取ってもらうためにも、まずは子どもたちとの信頼関係づくりから始めてください。

 

2.具体的にほめる

次に重要なのは具体的に褒めることです。

子どもたちのやる気を引き出すためには、内発的動機付けが重要と言ってきました。

褒めることは、外発的動機付けであり、すぐに効果があるけど、継続しないという特徴がありますが、「楽しい」「もっと知りたい」という、内発的動機付けを呼び出すために、褒めることは非常に効果があります。

「上手くできた、楽しい」と思ってもらうためには、まずは褒めましょう。

褒めるときに意識することは、できたことを褒めるだけではなく、

  • シュートを外しても、「今のシュートセレクション良かったよ」
  • パスミスをしても、「周りがよく見えるようになってきているよ」

など、失敗の中でもできている点を褒めてあげることです。

 

 

3.1つの練習を細分化して、スモールステップで上達を実感させる

チームにはいろいろな個性を持った選手がおり、同じ練習をしてもすぐにできるようになる人、なかなかできるようにならない選手がいます。

その中で、全選手が練習で達成感を味わい、楽しいと感じてもらうためには、1つの練習を細分化して、スモールステップで選手に「自分も上手くなってきている」と実感させてあげましょう。

 

4.目的を共有する

練習メニューは必ず達成したい目標、目的があって組み立てられているはずです。

しかし、すべての練習メニューで、選手に目的が共有されていることは、なかなかないと思います。

目的がわからない練習では、次の練習を考えてしまったり、他の子どもと話をしてしまったり、気が散ってしまいます。

目的が明確であればあるほど、やる気は高まるため、必ず練習の目的を伝えてあげましょう。

 

5.練習時間を短く区切る

小中学生の集中時間は10分~15分程度といわれています。

そのため、1つの練習種目は長くても15分程度としましょう。

 

気持ちの切り替えがしやすくなるように、子どもたちにも見えるようにタイマーを使用するのも非常に有効です。

 

6.子どもたちにお手本をやらせる

やる気、集中力を途切れさせないテクニックとして、子どもたちにお手本をやらせるのも有効です。

 

子どもたちの中からお手本をやらせることによって、失敗しないか、ちゃんとできるのか、など、お手本を行う仲間に周りの子どもたちの興味が湧き、練習に適度な緊張感と集中力を与えてくれます。

 

7.フィードバックをする

毎日、週1回など、できる範囲で子どもたちにフィードバックをしてあげましょう。

フィードバックをする時は、「今日よかったよ」などの感想ではなく、改善点などを具体的に伝えてあげましょう。

また、伝えるときは「〇〇ができてないからもっと頑張る様に」などではなく、「もう少し〇〇ができるようになるといいよ」「〇〇が上手くなるとプレーの幅が広がるから、もっとこの練習をしてみよう」などプラスの表現にしましょう。

 

まとめ 

子どもたちは、体の成長途中だけなく、精神的にも成長の途中です。

そのため、大人以上に、怒るなど指導は本人のやる気や監督、親への信頼感を下げてしまいます。
まずは、怒る、罰を与えるなどの指導をやめましょう。

子どもたちがもっとバスケを好きになり、バスケに興味を持ってもらうために、今回ご紹介した方法を試してみてください。

また、指導方法で悩んだとき、迷ったときは、「どうすれば子どもたちが笑顔になれるのか」を軸に指導をしてみてください。。

強くなるだけがすべてではありません、バスケットを通して子どもたちの人生が豊かになればよいのです。

そのためには、バスケをすることが楽しい、好きと思ってもらうことが一番です。

監督や親ができることは、バスケを通じて笑顔を増やしてあげることだと、私は思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

子どもたち自身がやる気を出すための方法を「【悩み解決】やる気が出ない理由7選とやる気を出す方法8選」でご紹介していますので、是非読んでみてください。

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