「ワンハンドシュートに慣れてきたが、遠くからシュートが届かない」
「3Pを打つときにシュートフォームが崩れてしまう」
「さらにシュートレンジを広げたい」
そんなバスケットボールプレーヤーの悩みに答えます。
✔本記事の内容
・シュートフォームを変えてみよう
・筋トレにより筋力、体の連動性を上げよう
・意識を変えよう(さらに遠くから打ってみる)
私も2011年4月に3Pラインが50㎝遠くになった時、3Pが全く届かなくなり大変苦労しました。
その時の経験をみなさんに伝えたく、本記事でワンハンドシュートの飛距離を伸ばす方法を記載します。
この記事は既にワンハンドシュートを習得しているプレーヤー向けに記事を書いております。
これからワンハンドシュートを覚えたいプレーヤー、まだフォームが安定していないプレーヤーはワンハンドシュートの正しいフォームを紹介した記事を先にお読みください。
それではさっそく内容に入りたいと思います。
シュートフォームを変えてみよう
みなさんシュートの飛距離を伸ばすにはどうしたらよいか知っていますか?
正解は放つボールのスピードを上げることなんです。
ではボールのスピードを上げるにはどうしたらよいのでしょうか。
それはちょっとしたシュートフォームの工夫で上がるんです。
・ワンモーションに変える
・ディップ、ホップを使う
・スウィープアンドスウェイを使う
それでは見ていきます。
ワンモーションに変える
ワンハンドシュートには大きく分けて、ワンモーションとツーモーションがあります。
その名の通り、シュートをジャンプからリリースまで、一連の動作で行うワンモーション。
ジャンプ後に頭の上でボールを構え、最高到達点付近でシュートを放つツーモーションです。
それぞれの特徴は以下の通りです。どちらが絶対いいというわけではありません。
しかし、今回は飛距離を伸ばすことにフォーカスしているので、ワンモーションをおすすめします。
シュートを放つ位置 | リリースのタイミング | メリット | デメリット | |
ワンモーション | 顔の下から顔の前あたり | ジャンプの動作と同時 |
飛距離が出やすい リリースまでの時間が短い ループが高くしやすい |
ジャンプ中に放つため、打点が低くなる |
ツーモーション | 額の上か額の利き手側の頭部上部 | ジャンプ後最高到達点付近 |
打点が高い 空中でパスへの切り替えが可能 |
飛距離が出にくい 上半身を安定させる筋力が必要 |
ワンモーションって力のない子どものシュートフォームだと思っていませんでしたか?
私もそう思っていましたが、あの3P数歴代2の記録を塗り替えた、NBAプレーヤースティフィンカリーもワンモーションを使っています。これから紹介するディップも使っているので参考にしてください。
ホップ、ディップを使う
ホップとは、ボールをキャッチする直前に小さいジャンプミートを挟み、膝を曲げて体を沈める動作のことを言います。
ディップとはボールをキャッチした後、お腹付近までボールを下げることを言います。
このディップとホップの2つの動作を同時に行うことで、飛距離を伸ばすことができます。
・ディップによりボールに伝わるスピードが速くなる(助走距離の確保)
飛距離を伸ばすためには、このディップとホップの連動性が肝になります。
最初の内はタイミングがつかめないと思いますが、何度も練習をして一連の動作を体にしみこませましょう。
スウィープアンドスウェイを身につける
最初にスウィープアンドスウェイの動きを身に着ける最大の注意点は、スウィープアンドスウェイを意識せず自然体でシュートを打つことです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
・スウィープとは掃くということ
・スウェイとは振り動かすということ
これだけだと何を言っているかさっぱりわからないですよね
スウィープアンドスウェイの姿勢は、空中でシュートを放った際、足はゴールへ近づくように斜め前へ、頭は足とは反対に斜め後ろに倒れる姿勢になることです。
文字で書くと難しいように感じますが、実際できている人でも意識的にやっている人は少ないと思います。
それはどうしてかと言うと、しっかりとしたシュートフォームでは自然にスウィープアンドスウェイの状況になるからです。
シュートを手で放つ際、逆の力がかかるため頭はシュート方向とは逆にスウェイします。そして、足は全体のバランスをとるため、前方にスウィープするということです。
ここでスウィープアンドスウェイを練習する際の注意点をまとめておきます。
・自然体で打つ(体を意識的に反らさない、曲げない)
・頭は固定するイメージで打つ(打つ反動で意識しなくとも後ろ方向へ傾きます)
・ジャンプは少し前へ飛ぶ
シュートフォームの説明はここまでです。
次からは筋トレと体の連動性を高めるについて書いていきます。
筋トレにより筋力、体の連動性を上げよう
バスケットボールのシュートはゴリゴリのマッチョじゃないと届かない。
そんなことは決してないですが、やはり筋力があればそれだけ楽に飛距離を出すことができます。
また筋肉から発生したエネルギーを体からボールへ無駄なく伝える連動性も高めることで、より飛距離を伸ばすことができるのです。
今回は筋力アップ、体の連動性も高めることができる最低限のトレーニングをご紹介します。
ブルガリアンスクワット
まずはエネルギーの源ととなる下半身の強化からご紹介します。
鍛えられる部位
①大腿四頭筋
②ハムストリング
③大殿筋
すべてバスケで必須の筋肉になるので、飛距離を伸ばすためだけでなく、ジャンプ力等の向上にも効果があります。
やり方はこちら
用意するもの:椅子やベンチ(負荷を上げたい方はダンベルなど)
①用意した椅子から立ち上がり、一歩前へ進む
②鍛えたい足の逆足のつま先を、後方にある椅子に載せる
③背筋を伸ばしたまま、膝を90度に曲げる
④静止後、元の状態に戻す
point①負荷を上げたい時は、ダンベルやペットボトルなどを持つ
point②より実践的にする場合は、④の静止後片足ジャンプでもとに戻す。
リストカール、リバースリストカール
次にご紹介するのは、前腕の筋トレになります。
シュートは何を言っても最後は腕と手首で押し出すので、前腕、手首の筋トレは欠かせません。
用意するもの:ダンベルやペットボトル(軽い重さで十分)
①片手でダンベルをもつ
②手首の先だけ膝から出るように、腕を足に置く
(リストカールは手のひらを上向き、リバースは下向き)
③手首は重力に逆らわず、垂らしておく
④手首を上側に返し、元に戻す動作を繰り返す
point①手首を怪我しやすいので、重い重量は持たない
point②スピーディーに行う
バックウィングクランチ
最後に体全体の体幹を鍛え、連動性を高めることができるトレーニングです。
用意するもの:なし
①四つん這いになる(少し腰を反らし、お尻を上げる)
②クロスする手と足を、体の高さまで上げる
(手は斜め前方、足は斜め後方)
③上げた手と足の肘と膝を、お腹の下でくっつける
(お腹を縮める:体は少し屈曲する)
④3秒キープし、ゆっくり②に戻す
point①ふらつかないように体幹でバランスをとる
point②③の状態になる際、息を吐く
筋トレの紹介は以上になります。
次に意識を変えようを説明していきます。
意識を変えよう(さらに遠いところから打ってみよう)
まだ飛距離も伸びてないのに、なにを言ってるんだと思った方も多いと思います。
しかし、考えてみてください。
3Pラインが今の距離になったのは2011年です。
その頃から3Pシューターが目に見えて減ったでしょうか?
シュートが届かなくなった人が増えたでしょうか?
そんなことはないと思います。
いきなり50㎝も遠くなり最初はみんな苦戦していまいしたが、練習していくうちにその距離が当たり前になり、ほとんどのプレーヤーが届くようになったのです。
そんな私も同じ経験をしました。
距離が変更になった時は、すでに20代前半になっていましたが、それでも今では適用し3Pシューターとして頑張っています。
では、私が特別なにかしたかと言うと、特に何もしてません。
くる日も来る日も新しい3Pラインからシュート練習をしただけです。
つまり、今飛距離を伸ばそうと練習している場所から、さらに1歩後ろに下がった場所からも練習してみてください。
その場所が次にあなたが練習する場所であり、今練習している場所はすでに打てるようになっている場所なのです。今、届いていないというだけなのです。
その意識を持つことが重要なので、シュートフォームはそこまで気にする必要はありません。
ただ、自分が投げやすいフォーム、最後の手首のスナップは意識するようにしてください。
早く習得するポイント
スマホのスロー機能で録画
飛距離を伸ばすためには、正しいフォームでシュートを打つことが不可欠です。
人の体は意外に自分が感じている様には動いてくれません。
そのため、動画にとることで客観的に自分の体の動き、フォームが確認できます。
通常の動画機能でも十分ですが、スローで見ることにより、体の連動性や、スナップの使い方、スウィープアンドスウェイができているかなど、確認することができ早い成長につながります。
とにかく反復練習をする
飛距離を伸ばすための方法ではありませんが、とにかく早く飛距離を伸ばすためには反復練習しかありません。
人よりも1本でも多くシュートを練習しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はバスケのシュートの飛距離を伸ばす3つのことをご紹介しました。
紹介した内容を再度まとめると
①シュートフォームを変えてみよう
・ワンモーションに変える
・ホップ、ディップを使う
・スウィープアンドスウェイを身に着ける
②筋トレにより筋力、体の連動性を高めよう
・ブルガリアンスクワット
・リストカール、リバースリストカール
・バックウィングクランチ
③意識を変えよう(さらに遠いところから打ってみる)
④早く習得するポイント
・スマホのスロー機能で録画
・とにかく反復練習
以上になります。
現代のバスケットボールでは、身長の小さいプレーヤーだけでなく、大きいプレーヤーでもスリーポイントシュートが求められる時代です。
私も筋力が人よりも少なく、シュートの飛距離もなかなか伸びず苦労した期間も長かったです。
しかし、今では3ポイントラインからのシュートは問題なく打てるようになりました。
今回紹介した3つのことを習得し、あなたも3ポイントシュートを得意にしてみてはいかがでしょうか。
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