・バスケも少しずつ慣れてきたし、ワンハンドシュートに挑戦したい
・でも、正しいシュートフォームもわからないし、練習方法もわからない
バスケットボールを始めたプレーヤーであれば、
男子でも、女子でもワンハンドシュートに憧れますよね。
しかし、いざやってみると、難しく感じているプレーヤーは多いのではないでしょうか。
プロのプレーヤーの様に、高確率でシュートが入るプレーヤーなるには、ワンハンドシュートを始める段階で、正しいシュートフォームを覚えることが近道です。
今回は
「家でできる練習方法について知りたい」
そんな悩みを解決していきます。
シュート率を高める練習方法については、「バスケのシュートが今より絶対入る様になるコツ11選」をご覧ください。
これからお伝えするポイントを何度も反復練習し、
ワンハンドシュートの基礎を覚えましょう。
この記事では試合中の動きの中で使えるシュート練習ではなく、その前段階のノーマークシュートで確実に入れることができるようになることを目的に書いています。
正しいシュートフォームを作るための6つのポイント
正しいシュートフォームを手に入れるには、
- シューティングフィンガーを見つける
- トリプルスレットのスタートポディションをとる
- 脇を締めた状態でボールを持ち上げる(同時に曲げていた膝を伸ばす)
- 肘を伸ばし切り、額の前もしくは肩寄りでスナップを効かせシュートを放つ
- シュート後、フォロースルーを残し、放ったシュートの感覚、結果からフィードバックを得る
この繰り返しにより、より精度の高いシュートフォームが身につきます。
シューティングフィンガーを見つける
シュートを放つときに重要になってくるのがシューティングフィンガーです。
シューティングフィンガーとは、ボールを放つときに最後までボールに触れている指のことを言います。
基本的にシューティングフィンガーは人差し指か中指、もしくはその両方になります。
手の大きさにより、みんな違うのでどれが正解ということはありません。
片手でスナップ(手首を返すこと)をかけ、ボールを上に投げてみてください。
ボールに最後まで触れていた指が、シューティングフィンガーになります。
※手のひらで押し出すのではなく、手首を返し指で送り出すイメージで行ってください。
バスケの基本姿勢 トリプルスレットの姿勢をとる
まずは、シュートフォームに入る前に、ボールの保持姿勢から説明します。
トリプルスレットとは、バスケットボールを行う上での基本的な姿勢になります。
トリプルスレットは基本姿勢です。全てのプレーをトリプルスレットから始めると、シュートタイミングを逃してしまうなど不利になってしまうこともあります。
あくまでも基本姿勢と覚えておきましょう。
トリプルスレットとは
トリプルスレットとは
- シュート
- パス
- ドリブル
この3つの動作をどれでも選択できる姿勢のことを言います。
それではトリプルスレットの姿勢を説明していきます。
トリプルスレットは、ゴールに正対した状態で
- ひざ、肩がつま先の上にくるようにし、ひざを曲げ腰を落とす(軽く30度程度)
- 上半身を起こし顔をあげる
- ボールを利き手、胸横あたりで持つ
この姿勢をとることをトリプルスレットと呼びます。
画像のような態勢で、利き手側の旨の位置でボールを保持してください。
この姿勢をとる意味は
- ひざと肩をつま先の上にくるようにし、膝を曲げ腰を落とす⇒ジャンプもダッシュもでき、押されても倒れない
- 上半身をあげ顔をあげる⇒コート上をすべて見渡せ、どんな選択もできる
-
ボールは利き手側の胸の横、肩の下あたりで持つ⇒シュート、パス、ドリブルすべてに対応可能
膝、肩がつま先の上にくるようにし、膝を曲げて腰を落とす
膝はジャンプをすることも、走り出すこともどちらも選択できる程度(30度)に曲げましょう。
浅すぎるとジャンプができず、深すぎると走るのに時間がかかってしまいます。
個人差があるので明確に膝の角度は目安ですが、ボールを持っていない状況で何度もジャンプやダッシュを行い、自分の一番動きやすい角度を見つけてみましょう。
上半身を起こし顔をあげる
どんな時もパス、シュート、ドリブルを選択できるように、上半身を起こし顔をあげ、周りを見渡せるようにしましょう。
色々な選択肢を持つことで、ディフェンスに迷いが生まれ隙を作ることができます。
ボールをもらった際は必ずゴールを見るようにしておきましょう。
ボールは利き手側の胸の横、肩の下あたりで持つ
トリプルスレットの基本はシュート、パス、ドリブルがすべて選択できる必要があります。
そのためにボールを保持する位置は、高すぎても低すぎてもよくありません。
利き手側でワンハンドチェストパスをすぐにできるくらいの位置、胸の横、肩の下あたりで保持しましょう。
では次からは具体的なシュートフォームの動作に入っていきましょう。
ボールの持ち上げ方は脇と手首を意識
ここでは上記で説明したトリプルスレットの基本姿勢をとっていることを前提とします。
現在、ボールは利き手側の胸周辺にあると思います。
脇を締める
徐々にボールを持ち上げるのと同時に、脇を締め、肘が肩の下をまっすぐに通るように上げていきます。
※最初の内は、肘を入れることで窮屈に感じるため、肘を開いてしまうプレーヤーが多いです。肘が開いてしまうプレーヤーは、耳に腕が少し触れるように挙手をしてみてください。そこからまっすぐ肘を曲げた姿勢が正しいフォームになります。
手首は90度に曲げる
額の高さまでボールを持ち上げた時に、ボールを持っている利き手の手首は90度になるように曲げておきます(床と平行になるように)。
手首が硬いプレーヤーもいるので、無理して90度のにする必要はありません。
手首を返しスナップを効かせるためのパワーの源となるので、可能な限り手首を返しておきましょう。
ボールを放つのは額の前、肩の真上どちらでもよい
ボールを上にあげていく際に、説明の通りに行うと利き手側の肩の上にボールがあると思います。
しかし、骨格や関節の可動域はみんな違うため、利き手側の目の上や、額の真ん中あたりにおいたほうがしっくりくるプレーヤーも多いと思います。
そのようなプレーヤーは無理に肩の上に構える必要はありません。
しかし、肘が肩よりも内側や外側にならないよう注意してください。
手首はスナップを効かせる
あとはスナップ(手首を素早く返すこと)を効かせてシュートを放ちましょう。
シュートを放つ際は、意識することが多いので段階的に説明していきます。
まずは、下記の3点を意識します。
- ①膝を伸ばす②肘を伸ばす③スナップを効かせる(手首を素早く返す)
この3つをすべて同時に行う - シューティングフィンガーでボールを送り出す
※利き手の逆の手の指を使って無理に押し出さない(私は遠くに飛ばすため、左手の親指も使っていたので、後で直すのに大変苦労しました。) - シュート後、シューティングフィンガーがゴールを向いている
この時更に意識してほしいのが、
- 肘が伸びり切る瞬間に素早く手首を返す
- 手の平全体から指先へ、ボールを転がすようにスナップをかける(ボールを手のひらで押し出さない)
- 最後まで触れているのは、シューティングフィンガー
- シュートを放ち終わった際、シューティングフィンガーはまっすぐゴールを向いている
この4点です。かなり意識することは多いですが、1つずつ意識する練習を行い、すべてが連動、同時にできるようにしましょう。
しっかりと手首を返し、シューティングフィンガーで送り出せていれば、ボールにきれいな回転がかかっているはずです。シュートを放った際はボールにどんな回転がかかっているかよく見てみましょう。
ボールに回転がない人はスナップができていない、シューティングフィンガーで送り出せていない可能性が高いです。ボールに変な回転がかかっている人は、ボールの中心を送り出せていない可能性があります。
下記の画像は、利き手の右肩が前に出すぎており、手首もまっすぐ向いていないです。ボールもおそらく変な回転がかかっています。
フォロースルーを行い、フィードバックを得よう
フォロースルーと効果
フォロースルーとは、ボールが手から離れた瞬間にフォームを崩すのではなく、肘を伸ばし切り、手首を返したままのシュートが終わった状態を保つことを言います。
フォロースルーを行うことで、手首の返し、シューティングフィンガーの向き、ボールの回転など今回のシュートフォームが正しかったのか、様々なことを自分の中でフィードバックできます。
特にシュートは感覚的なことが非常に重要なので、きれいに入った際のフォロースルーの感覚、入らなかった時の感覚の違いをしっかりとフィードバックしましょう。
フォロースルーはいつまで必要か
フォロースルーはいつまで必要かと言うと、シュートを打ち続ける限りずっと必要だと思います。
フォロースルーは、シュートを放った後の動作なので、
シュートを目的とすれば、なくても問題ないと言えます。
しかし、シュートの状況は常に変わります。
試合の中で、1つとして同じシュートはありません。
そのため、打つたびにフィードバックを得ることで、
次のシュートへつなげることができるのです。
よく観察するとプロの選手でも、特にノーマークでのシュートの時は、短い時間ですが、フォロースルーをしっかりと残していることが多いです。
上手くなってきたら、フォロースルーを無くすのではなく、短い時間でできるように意識していきましょう。
ここまでで基本的なシュートフォームの動作は終わりです。
次に一点だけ練習中の注意ポイントを紹介します。
必ず近い距離から練習しよう【焦りは禁物】
まずは、ゴール下など近いところからフォームが安定するまで、何度も反復練習をしてみましょう。
目安は正しいシュートフォームで10本中8本入れば、一歩下がるくらいがベストだと思います。
ワンハンドシュート練習し始めた時にやってしまう失敗は、
すぐに遠くからシュート練習をしてしまうことです。
まだ正しいフォームができていないうちに、
届かせようと無理なフォームで投げる練習をしてしまうと、
間違ったフォームが身についてしまいます。
絶対にやめましょう!!
家でできる!ワンハンドシュートのための簡単練習法
鏡の前でフォームを確認する
ボールを持たない状態で、鏡の前でエアシュートを打ってみてください。
何も持たない状態でできないことが、ボールを持ってできるわけがありません。
ベストは全身鏡を使用することですが、ない場合は上半身だけのものでも構いません。
鏡もない人は、スマートフォンの動画機能を使用するか、窓に映る姿でも確認することもできますので、工夫して行ってみてください。
両肩を固定しボールを投げる
- 目標物を用意する(ソファーや洗濯かごなど)
- 壁に両肩を付けた状態で、ボールを持ち座る
- 利き手で額の前か肩の上でシュート態勢を作る
- 手首のスナップのみで、目標物に向かいボールを投げる。
- 4が上手くできるようになったら、肘を伸ばす動作と併せて行う
両肩を壁につけたまま行うことで、投げる際に肩が前に出てしまうことが防げます。
また、手首のみで投げる練習(4)を最初にしておくことで、
ボールを腕で押し出して飛ばそうとせず、
スナップにより飛ばす感覚が早く身につきます。
目標物はソファーでもどこでも構いませんが、実際にボールを投げるので家の中が壊れないように注意してください。
私の場合は洗濯かごの中にバスタオルを2枚ほど入れておき、洗濯かごをゴールに見立てて練習しています。
まとめ
今回は初心がつまずきやすい、ワンハンドシュートのシュートフォームの習得の仕方を解説しました。
ワンハンドシュートは、ツーハンドシュートに比べシュート率も高くなるなど、メリットも非常に大きいです。
私は中学生になった際に取り入れましたが、最初は全くシュートが届かずかなり苦労をしました。
しかし、今回紹介した練習を行うことで、今では違和感なくシュートを打てるようになり、
3Pも試合中で3割安定して入るようになりました。
ワンハンドシュートを練習しているということは、今バスケがまさに楽しい時期だと思います。
今ここで正しいシュートフォームを身につければ、将来必ず結果として自分に返ってきますので、ぜひ頑張って練習してみてください。
また、家でドリブル練習が可能なエアドリブルの紹介記事も書いていますので、是非ご覧になってください。
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